滋賀県の多賀神社では、毎年八月三〜5日の三日間、午後七時〜十時に、万灯祭という行事が行われる。
これは、来世での祖先霊の守護を祈念するお祭りで、境内には、全国の信者から奉納された1万数千灯を超す提灯が飾られる。
よしもとの演芸も催され、夜店も出店されるので、多くの人出でごったかえす (右写真ー正面から社殿を写した)
多賀神社の歴史は古く、 和銅五年に撰上された古事記に、 「 伊邪那岐大神は
淡海の多賀に座す 」 とあり、それ以前にあったと思われる古い神社である。
伊勢参拝が、盛になった江戸後期には、 「 お伊勢七たび熊野へ三度お多賀様へは月詣り 」 と謡われ、お伊勢さんの帰りにはここへ立ち寄る人が多かったという。
このの俗謡は、伊勢神宮の祭神が天照大神、多賀神社の祭神は天照大神の親にあたる伊邪那岐神であるからで、伊勢神宮だけのお参りでは片詣りというわけである (右写真ー神社入口)
昭和二十二年、それまでの 多賀神社 から 多賀大社 に改称した。 多賀神社に
訪れたのは、2000年8月3日のことで、神社は準備におおわらわだった。
社殿を中心に寄進額に応じた提灯が架けられ、寄進者の名が記されているが、芸能人の名前があった。
夜までいなかったので、提灯に照らされる幻想的な風景には出会えなかったが、すごいスケールのものだと、感心した。
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